一枚の古い写真〜小田原近代史の光と影〜
平成2年、小田原市制50周年を記念して、小田原市立図書館
から1冊の写真集が出版されました。
読み応えのある編集構成と、なにより、ていねいに再現された
写真印刷がたいへん美しい郷土史本です。その後、このての
ものには珍しく(?)何度か増刷もされ、小田原にお住まいの
方なら、一度は手にしていただきたい1冊です。
この本の中に、五十嵐の写真が数多くとりあげられています。
これをもとに『セピア色の写真展〜「五十嵐写真館アルバム」
にみる大正・昭和初期の小田原』という写真展が何度となく開
催されました。ご覧いただいた方も数多いのではないでしょう
か。
このページではおもに「一枚の古い写真」に掲載された写真を
中心に、わたしなりの言葉で五十嵐写真館の歴史を紹介してい
きたいと思っています。
なお、五十嵐写真館が所蔵しておりました小田原に関わる明治
〜大正~昭和にかけての乾板・フィルムは、当時の図書館長・
石井富之助様のご助言もあり、昭和40年代初め、祖父登、父
史郎の手により、すべて小田原市立図書館に寄贈させていただ
きました。現在、小田原市広報広聴課を中心に、わたくしども
の写真も含め、古い資料のデータ化の作業が進んでいると聞い
ております。近い将来、ホームページ上で貴重な資料を閲覧で
きるようになることを、わたしも心待ちにしております。
「わたしが残した小田原の写真は小田原市民の財産」と祖父登
は語っていたそうです。その気持ちを汲み、整理・保管に携わ
っていただいた小田原市立図書館・市史編さん室の数多くの方
々に、この場をかりてあらためて御礼申し上げます。
|